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デザイナーという仕事。

直感でわくわくするものをやるというこだわり。

専門的な仕事だからこそ、視野を広げ、

結果仕事に繋がっているという加賀美さん。

皆さんは、会社、職業という枠にはまっていませんか?

そういう大切なことを気付かせてくれる

今回のインタビュー!

  No.26

やりたいこと、楽しいと感じることをやっていく

[[加賀美依李さん]]

イラストレーター・デザイナー/アーストラック

コーポレーション

コンセプトデザインセンター

[[加賀美依李さん]]

 

Q.今のお仕事は何をされているのですか

A.ずっと夢だったデザイナーの仕事をやっています。

会社ではグラフィックデザイナーとして、

クッションやソファの布柄をデザインするお仕事をしています。

 

また、会社の仕事とは別に、アーストラックコーポレーションという

“宇宙列車(エレベーター)”の開発・実用に向けての

さまざまな業務を行う会社で、

実験施設や設備、

サービスや製品のコンセプトやプロトデザインを行う

“コンセプトデザイナー”として企画やビジュアルの作成をしています。

 

これは、宇宙まで

ロケットではなくエレベーターで行こうと構想している企画なのですが、

専門的、かつ非現実的に捉えられてしまいがちなこの構想を、

一般の人にも知ってもらえるように

イメージでわかりやすく伝える為の資料用の挿絵を描いたり、

模型を作ったりするお仕事です。

 

もともと、

学生時代にインターンをしていた会社での広報活動中に、

たまたまこのアーストラックコーポレーションの方に声をかけてもらったのが

きっかけです。

Q. 以前はどのようなお仕事をなさっていたのですか

A. 学生時代にインターンをしていたベンチャー企業で働いていました

現在の職場は、二社目ですが、

もともと、新卒で入った最初の会社は、

学生時代にインターンをしていた会社でした。

 

学生当時は生意気にも憧れる会社がなく、

かといって人が求めるような安定した会社や有名な会社には

全く興味がありませんでした。

 

そもそも仕事に対して「遊んでくらしたい」

「好きなことだけやっていたい」という考えがありました。

 

そのため、自分にとっての「仕事」とは、

「自分のやりたいこと」と「他人が必要としていること」がマッチして、

それがお金になることだと考えてきました。

そのため1から10まで自分で出来るようになりたいと思っていました。

それらの視点から、

スタートアップのベンチャーでインターンを始めそのまま入社しました。

 

当時は右も左も分からないままがむしゃらに仕事をしていました。

まだまだ未熟な故に上手く休む時間がとれずにいました。

無理をしすぎて体調を崩すこともあり、

このままではいけないと再度将来のことを考えた時に、

当時の働き方に疑問を感じたのです。

 

やっと自分の体調管理も上手くなってきたかなと思うようになった頃、

当時の会社では自分の思い描いているものと

社長の目指している方向が違うと感じるようになりました。

 

そう思っていた矢先、

会社側も同じように価値観のずれを感じていたこともあり、

退職するかたちになりました。

 

この退職をきっかけに自分の「働き方」についても考えるようになりました。

企業に勤めて組織の方針に従うだけでなく、

自分が組織を組んで仲間を増やす方法や、

個人で活動しながら

その都度チームを組んで

その時々の仕事をしていくという方法も試してみたい、と。

 

そういうワークスタイルを求めて

、個人でも好きな仕事ができるように必要以上の時間をさかれない

今の会社に勤めています。

Q.学生時代を教えてください

A.二浪して、第一志望の武蔵野美術大学に入りました。

幼いころから、

美術系の道に進みたいと思っていました。

 

当時は、ジブリなどのアニメーション映画に興味があり

、そのためにアニメーションを学べる大学を目指していました。

 

浪人時代に様々な現場で活躍する講師と出会い、

次第にデザインの魅力に惹かれ、

第一志望をアニメーションからデザインに変更し今に至ります。

 

美術のことを学ぶ専門的な大学だったため

自分と似たような趣味や、

境遇の友人が多くまわりにいました。

 

そういう環境の中で、

大学時代は自分とは異なる境遇の友達を求めて、

外にでる努力をしていました。大

 

学の枠を超えた学生主体のイベントを企画運営したり、

インターンを経験したりと学外に目を向けて活動することが多かったと思います。

Q. そのように視野をひろげるきっかけとなったのは?

A. 父から言われたある言葉がきっかけでした

美術系の進路に進むと

予備校時代からずっと趣味趣向や考え方の

似た仲間と共に居る為、

どうしても一般的な視点を持てなくなってしまうこともあると思うのです。

 

そんな浪人時代に父からこう言われたことがありました。

 

作品を見てくれる、評価してくれる存在は、

いつも一般の人なのだから

そういう人の立場になって物事を見られるようにならなければ、

良い作品は出来ない。

 

今となっては当たり前のことですが、

同じ時期に同じ言葉を予備校の恩師たちからも

言われていたこともあって、

浪人時代の自分にとっては衝撃的でした。

 

盲目的だった視界が晴れた瞬間でした。

父はもともと、

自分の目指す立場や欲しい物・環境を手に入れるための努力は

人一倍する人なので、

そういう父の姿にも少なからず影響は受けていると思います。

 

こうして、専門分野に特化する傍ら

プラスαのものを求める姿勢が身に付きました。

 

そして、そうやって外へ外へと向かうことで、

実はそれが内へ内へと向かう作業でもある

ということにも気付きました。

 

また、今まであまり他人に関心がなかったのですが、

自分にはないものを持っている人を

自然と尊敬できるようになりました。

Q. デザイナーの仕事にこだわりはありますか

A. グラフィックデザイナーのようにビジュアルに全身全霊をかけるよりも、行動や行為を意識しています。デザイナーとディレクターが混ざり合ったような。

もともとはアニメーションの世界に興味をもって

美術に携わるようになったのですが、

浪人している間に

デザインに魅力を感じて方向転換しました。

 

浪人時代に作品の出来映えよりも、

発想力と、着眼点が評価されていたということもあり、

自分はプロデュースにむいているのではないかと思うようになりました。

 

作品を作るというより、

デザインを通してイベントを開いたり、

他の販促物を企画提案したりして、

目的を達成する。

 

そういう総合的なプロデュースの分野に

興味があると気付いたのです。

 

なので、グラフィックデザイナーの仕事をしながらも、

プロデュース的な仕事に携われる今の働き方をしています。

Q.夢って何ですか?

A.やりたいこと、楽しいと感じることだけをやっていくこと 。

根本の部分に、

直感でわくわくするものだけをやっていたい

ということがあります。

 

だから、やりたいことだけやって、

やりたくないことはやらない。

やりたいことは分野にとらわれずに挑戦したいと思っています。

 

そういうワガママをワガママではないものに変える為には

どうすべきかを毎日考えています。

 

心から楽しいと思えないことに全力投球するのは難しいですからね。

全力投球する為にも

自分に素直になってこれからも生きて行けたらなと思っています。

●読者の方にメッセージをお願いします。

「心から楽しく」

【関連サイト】

Facebook: http://www.facebook.com/kagami.eri

 

 

【インタビュー後記】

やりたいことにこだわるからこそ、

見える物がある。

自分を信じられるまで視野を広げているから言えることなのだと

感じながらお聞きしていました。

 

就職活動を通してどうしても凝り固まってしまうように思える

社会方の関わり方の、

原点を教えて頂いたように思います。

加賀美さんありがとうございました♡

 

インタビュアー:新井みなみ

 

@女の子の生き方を考えるサイト

*Power of Woman

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