私たちの日常に欠かせない音楽。
うれしいとき、悲しい時、苦しい時、楽しい時、いつも聞くお気に入りの歌が皆さんあると思います。 今回インタビューに協力していただいたのは、普通の大学生から路上ライブを通して15000人のサポータズファミリーを集め、見事2012年11月2日に武道館ライブでの単独ライブを成功させたシンガーソングライターの宮崎奈穂子さんです。
なぜ歌手を目指そうと思ったのか?なぜ武道館という大舞台を成功することが出来たのか?
No.35
歌を通して人々に
頑張るきっかけを与えたい
[[宮崎奈穂子さん]]
シンガーソングライター[[宮崎 奈穂子さん]]
Q なぜ歌手を目指そうと思われたのですか?
A テレビの中のキラキラした歌手に憧れていたんです
<回答詳細>
小さいときから両親と歌番組をよく見る機会があって、
テレビの中にいるキラキラした歌手の人たちに憧れていて、
物心ついたときからずっと「私もなりたい!」と思っていました。
でも学生にあがって年を重ねるにつれて、
小学生になったくらいで「私はテレビに映る顔じゃない」とか「違うわ!」と
現実を悟ってしまったことがありました。
また、小学生のとき友達に、
こんな私が歌手になりたいって言うのが恥ずかしいことだなって思って、痛い子だなって思われたくなくて・・というのがずっとあったんですけど、ずっと諦めきれなかったんです。
Q いろいろ迷われる中でどうして歌手の道でいこう!と決断されたのですか?
A 後悔だけはしたくなかったんです
<回答詳細>
大学生のときに歌手でいこうって決めました。
大学生になって将来のことをちょっとずつ考えるようになって、こんな私が歌手になるって現実的ではないなと思い、文学部だったので心理学で自分ができそうな仕事あるかなとか、資格はどうかどか、音楽療法士だったら仕事として音楽ができるかなとか、歌手ではなく妥協案としていろいろ探してしまった時期がありました。
でもやっぱ本当にちゃんと向き合ったときに、後悔して生きていくことは絶対に嫌だなって思いました。
なので、とことん可能性を試してやることを全部やってみて、だめだったと自分が納得したら、次の道に進めるかなって思ったので、大学1年の冬に、ここからみんなが就職活動を始める大学3年生の夏までにもうありとあらゆることを全部やって、そこまでになにも一つでも「これがあるから音楽をつづけていける」というのが見つからなかったら就職しようと決意しました。
そういう意味では、自分の夢のために動いたっていうのもそうだけれど、一方で自分を諦めさせるつもりでもありました。
Q 初めての路上ライブはどうでしたか?
A もうやめようって思ったとき、1人の男性の声に救われました。
<回答詳細>
初めての路上ライブは、1曲2曲しか歌わなかったんですけど、みんな通り過ぎるだけで全然足を止めて聞いてくれないし、周りの人達の視線が痛くて、もうやめようって思って片付けようとしたときに、1人だけ声をかけてくれた方がいたんです。
30〜40代くらいの男性で、「良い歌でしたね」って言ってくださりました。その一言が私の中ですごくがつんと頭を殴られた気がして、本当に救われました。
帰り道、悪かったことをいろいろ思い出しながら帰ったんですけど、でもなんか今日ゼロじゃなかったなと思って、じゃあもっとちゃんとやってみようかなって覚悟を決められました。
Q 路上ライブを続ける中でなにか印象に残っていることはありますか?
A お客様が私に必要なときに必ず必要なことを言ってくださったことです。
<回答詳細>
だんだん路上ライブが順調に進んでいく中で、一時期誰も足を止めず、CDを買ってもらえなかった時期がありました。
毎日つらいことしか感じられない状態で帰りながら、電車とか帰り道とかは涙が止まらず、でも路上に行かないと始まらないからと思って路上に行っていました。
それを通して学ばせてもらったことは、そういううまくいかない時ってベクトルが全部自分の方向に向いていたということです。
痛いねって思われているんじゃないかとか、私は歌が下手なんだろうかとか、そんなことばかり考えてました。私はいつも「どうしたらうまくなるんだろう」とか「何か1つこれがあったら変われるんじゃないか」と答えを探していました。
でも答えなどはなくて、やり続けていったら、出会ってくれた人たちが一言一言何かそのとき私に必要な言葉をかけていってくださってたくさんのことを学び、だんだん浮上していったという感じです。いつもお客様に学ばせてもらっていました。
Q 路上ライブを続けていく中でつらいときや苦しいとき、なぜ目指し続けられたのですか?
A 今やめたら後悔するという気持ちと、応援してくれた仲間やお客様の存在があったからです。
<回答詳細>
常に「今諦めたら後悔する」という気持ちがあって、やめたい、つらいと思うこともありましたが、じゃあ本当に今応援してくれる仲間や応援してくれる方を今手放していいのかと考えると、絶対後悔すると思いました。
今までやってきたことを見てくださって「すごいね」って言ってくださる方もいらっしゃるけど、全部が全部私の意思ではなくて、本当にそのときの巡り合わせでご縁があったり、いろんな環境があって、もう泣きながらでもとにかく進まなきゃいけないっていう状況があったということも大きかったと思います。
Q 奈穂子さんの大切にしている価値観や考え方ってありますか?
A 「感謝ティブ」です!
<回答詳細>
自分のモットーとして、感謝+ポジティブ=感謝ティブというのがあります。
常に感謝しながらポジティブに物事を捉えるという意味です。
すべては物の見方の違いだと思います。
たとえばなにか1つ出来事があったときに、こんな最悪なことがあったと思うか、これによって自分はすごく成長できたと思うか。この違いによって進むスピードも成長スピードも全然違うと思います。
なので、できるだけ感謝の気持ちを忘れず、常にポジティブに肯定的にとらえた方が自分も成長できるし、みんなとつながれるので、感謝ティブをモットーにしています!
Q もともと自信がなかったとおっしゃってましたが、どうやって克服されたのですか?
A とりあえずやってみることと、歩みを止めないこと、そして自分の気持ちに素直になるということですかね。
<回答詳細>
やってみることと、歩みを止めないということ。
どうしても継続してやっていると「これって意味ないんじゃないかとか、この先に夢なんてないんじゃないか」とかどうして余計な感情が入ってきちゃうと思うんですけど、それでも泣きながらでも歩みを止めないってことで変わっていくことがすごくあったんです。
とにかく続けていった中で、だんだん変わっていったというか、小さなことが積み重なっていって、気づいたら扉が開いていたって感じです。
あとは自信がないけど、「歌手になりたいんだよな、結局」って自分の気持ちに素直にいました。いろいろな周りからの目とか、どう思われているのかとかとにかく気になっていたけれど、結局は「後悔したくない」っていうことだったなって思います。
自分が「こうなりたい!こうしたい!」っていう気持ちをごまかさない方が、ゆくゆく振返ったときに、いろいろ遠回りとかしてもこっちを選んでよかったって思えるんじゃないかって思います。
Q 今後どんな歌手になっていきたいですか?
A 自信のない人や迷っている人に「ちょっと頑張ろうかな」というきかっけを与えたい。また、頑張っている女性が気持ちが緩める時間に聞いてもらえる歌をつくりたい
<回答詳細>
とりあえず武道館が終わるまでは武道館をしっかりやり遂げたいです。
その後の一年は、武道館の恩返しとして歌こよみ365日という挑戦をやっているので、それをしっかり形にして成功させるということと、11月23日に武道館から1周年ということでワンマンライブをするのでそれをいい形でやれるといいなと思っています。 また、一人でも自分に自信がない子や迷っている子とかが「ちょっとやっていようかな」って思ってもらえるようなきっかけになりたいです。
また、女性は強いって最近言われているんですけど、実際はいろいろな葛藤や悩みを抱えていると思うんです。
だけれど「強くならなきゃ、強く見せなきゃ」と思っているような人たちが弱い気持ちをもっている自分を許して上げる時間が必要だと思っていて、そういう歌を女性の本音っていうところで歌わせてもらうのを軸にしているので、なんかそういう人が一人でも多くのかたが楽になってもらえたらいいなって思います。
・最後に読者の方に
メッセージをお願いします。
A 自分の気持ちに素直になってください。
<回答詳細>
夢がある人には、周りの人の声とか現実的にとかっていうことより、自分がなりたい!したい!という気持ちに嘘をつかずに動いてみてください。
きっと道は開けます。
逆に夢がない人は夢がない自分を攻めたり不安になる人もいると思うけど、夢がないのも全然問題はないよと伝えたいです。
ただ、なんとなくこれをやってみたいって思うことから始めてみれば、素敵な人たちとの出会いがあったりしてこういう人たちの仕事がしたいっていう想いができたりするし、やっていくうちに見つかることもあります。
逆に一生見つからなくてもこれが楽しいって思いながら生きていけるならそれで素敵な人生だと思うので、とにかくやりつづけていくといろんなことが見つかったり教えてもらうことができると思います。 私も女子大学生のみなさんと一緒に歩んでいけたらいいなと思います。
★宮崎奈穂子さんofficial blog★
http://ameblo.jp/miyazakinahoko/
◆編集後記◆
宮崎さんはまさに私たちが目指すPower of Womanそのもの!という感じの方でした。インタビュー中もつねに私たちの目線で話してくださり、プレゼントでCDや本まで用意してくださりました。宮崎さんのお人柄や温かさを常に感じるインタビューでした!
また、宮崎さんの目指す姿勢や、実際に挑戦して目標を達成するところなどたくさん見習うところや学ばせていただけることがあり、今回のインタビューは女子大学生みんなに聞いてほしいなと思うような内容でした!宮崎さん、お忙しいところ本当にありがとうございました!! 編集担当 藤縄早奈子