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もっとキレイになりたい――それは女の子の永遠の夢。それを叶えてくれるのが、今回インタビューした千恵さんがしているメークアップアーティストというお仕事。

もとは、“化粧品が大好きだった、ただの女の子”だった千恵さんが、メークアップアーティストという、たくさんの女の子をキラキラ輝かせる魔法使いになろうと思った理由は?現在のお仕事のお話しだけでなく、千恵さんのパーソナルな部分にも迫ってみたいと思います。

 No.32

メイクで

女の子を笑顔にしたい!

[[服部千恵さん]]

メークアップアーティスト[[服部千恵さん]]

 

Q今はどんなお仕事をなさっていますか

Aホームメイクレッスンなど、美に関する様々なことをしています。

 

【インタビュー詳細】

 

ホームメイクレッスンや美容液を勧めるお仕事が主で、あとはランチ会やセミナーを開催しています。

 

ランチ会は、”美と心”をテーマに知り合いの方と共催しているものと、”イイ女になる”というテーマの2種類があります。

 

 

Qメイクや化粧品だけでなく、”美”そのものに人一倍関心が強いようにお見受けされるのですが、どうしてですか?

A.外見を褒められることが、私にとって初めての認められた経験だったからです。

 

【インタビュー詳細】

 

私は、”愛されたい”と思ってずっと生きてきました。

 

三姉妹の長女だったから、母親を幼いころから妹たちに譲り、私は一切甘えてきませんでした。

 

当時一緒に住んでいた祖母は私に厳しく、”千恵はダメだ、人間のクズだ”とまで言われることもありましたが、そのなかで唯一、”千恵は美人だ”と褒めてもらえたことがありました。

 

褒めてもらえたことがすごく嬉しかったし、初めて人に認められたと感じた瞬間でもありました。

 

なので、私は綺麗でいれば人に認められる、人に愛されるかもしれない、と思ったんです。

 

 

Q美を追い求めるなかで、化粧品に辿りついたということなのでしょうか。

A「化粧品が自分を綺麗にしてくれる」と思っていたんです。

 

【インタビュー詳細】

 

幼いころから化粧品を見ると心がすごくときめいたし、「化粧品が自分を綺麗にしてくれる」と思っていたので、高校を卒業してからはコスメマニアになりました。

 

22歳で国産の化粧品メーカーの美容部員になり、そのあとに外資の有名化粧品メーカーの美容部員となりました。

 

外資メーカーのときには成績がすごく良くて、全国に600人いる同じメーカーの美容部員の中で1位だったんです。

 

外見以外で初めて人に認められる経験だったこともあり、すごく嬉しかったですね。

 

 

Q”コスメマニアの女の子”が、実際に美容部員として働こうと思ったのはどうしてですか?

A無理だと思っていたので、軽い気持ちで応募したのがきっかけです。

 

【インタビュー詳細】

 

実は私は、最初から美容部員になろうと思っていたわけではないんです。22歳のときに、メイクを学びたいなと思ったんですが、学校はお金がかかるからどうしようと考えていました。

 

その時に、“研修10日間、そのあとに美容部員になれる“っていう求人広告を見つけたんですね。

それを見て、研修10日間だけタダで受けて、辞めてしまおう!と思ったんです(笑)美容部員は無理だと思ってたから。

そのときはほとんど自分のためでしたね。

 

人のためとか全く考えていませんでした。

でも、その研修を受けたらすごく面白かったんです。

 

研修最終日には、実際にお客様にメイクを施したんですが、それがすごく楽しかった。

意外といける!と思ったんです。

 

もっと人にやってあげたい、自分でももっと知りたい!っていう。

 

 

Q美容部員からメークアップアーティストになろうと思ったきっかけは?

A.自分が本当にいいと思っているものを勧めたいと思ったんです。

 

【インタビュー詳細】

 

外資メーカーの美容部員をしていたときに、”化粧品に入っている成分を全て表記しなければいけない”というように法律が変わったんです。

 

私がいたデパートの化粧品売り場全体が慌てていたのを見て、自分が売っている化粧品に疑問を感じ、成分について詳しく調べてみました。

 

すると、有効成分の他にもいいものと悪いものがあって、それによってメリットとデメリットがあるということを知り、私は、悪い成分が入っている化粧品は売れなくなってしまいました。

 

でも、スキンケアは売らないと決めてから、自分の成績1位の座が危うくなってしまい、結局、2週間くらいでスキンケアの販売を再開してしまいました。

 

しかし今度は、私は自分がいいと思っていない化粧品を売らなければいけないというストレスがすごく溜まってきてしまったので、私はそこで美容部員をやめました。 フリーのメークアップアーティストになれば、自分で好きなものをたくさん見つけられるし、それを勧められると思ったんです。

 

 

Q千恵さんは、どんなメークアップアーティストでありたいと考えていますか?

Aメイクをすることの楽しさを伝え、メイクで自信をつけてもらえるような存在でありたい

 

【インタビュー詳細】

 

私、ずっと自分に自信がなくて、自分は底辺の人間だって思い込んで生きてきたんです。 でも3年前、心の師匠となる牧師さんに出会い、それによってクリスチャンになったことで、神様の愛を知りました。

 

師匠からは、他人がいるから自分がいるんだということを教えてもらえ、以前は自己中心的な考え方だったんですが、今は人に向けて何かしてあげたいなってすごく思えるようになりました。

 

仲間にも「そのままでいいよ」と承認してもらえ、自信がどんどん持てるようになりました。

30歳を過ぎてからは、外見だけじゃなく内面も磨かなきゃと思って、自己啓発もはじめ、結果、今では自分のことがすごく好きになれました。

 

私がメイクレッスンをやったりとか美容液を勧めたり、セミナーをやらせてもらうのも、来てくれる人がメイクや、セミナーで自信をつけることができるからなんです。 私のメイクレッスンには、”自分が綺麗になっていいのかな”と思っている、そういう自信のない人がいっぱい来ます。

 

私にとっては最終的に信仰だったけれど、そういう人にメイクをすることで綺麗になって、それで自信をつけてもらうことがすごく嬉しいんです。

 

自己概念が低い苦しみというのは私も散々味わってきたから、同じ苦しみを抱えている人が少しでも笑顔になって自信が持てたらすごく良いなって思います。

 

 

Q今後どのような活動をされたいと思っていますか?

A成分を知った上で化粧品を選択できるように知識を伝えていきたい。

 

【インタビュー詳細】

 

今は化粧品を、広告やイメージで「良さそう」と思って買う人が多いですよね。だから、裏の成分表を見て買ってほしいなって思います。

 

ケミカルなものを買うなとは言わないけど、知らずに肌が大変なことになっちゃうっていうのは情報の不自由だから。

賢く、自分の肌につけるものを選んでほしいですね。

 

そのためにも、若い人に知識を広げていきたいです。

例えば大学や高校に行って、女の子に肌とかメイクのことについて伝えたりしたいですね。美容を伝えていくことが私の天命だと思っているので。

 

 

Q夢ってなんですか

A肌のために、みんなが化粧品の情報を求める社会になってほしい

 

【インタビュー詳細】

 

“肌”がやっぱり好きなので、人がいくつになっても肌にハリツヤがあって、笑顔で元気な世の中だったらいいなと思っています。

 

みんなが化粧品の成分の正しい情報を求めるようになって、それに応えるように、化粧品業界が本物を作り出すような社会になっていけばいいですね。

 

 

・読者の方にメッセージをお願いします。

「そのままでいいよ」

 

辛いときとか不安になってるときって、渦中にいるとまったく見えないんですけどでも実はちゃんと希望があるんです。

 

(人に)合わせようとして、結局自分じゃないものになってしまうのではなくそのまんまで十分魅力的だから、自分らしくいてほしいです!

 

 

 

―編集後記―

 

“綺麗でなければ人に愛されない”。幼いころからずっとその考えに囚われてしまっていた千恵さんが、私たちに向けてくださったのは「そのままでいい」という言葉でした。

もしかしたらそれは、今の千恵さんが、過去の自分自身にもっとも伝えたい言葉だったのかもしれません。

インタビュー中も絶えず笑顔でお話ししてくださった千恵さん。その笑顔からは、様々なことを乗り越えてきた“強さ”を感じさせられました。背伸びも時には必要だけど、自分らしさを大切にこれからも毎日を過ごしていこう!と、改めて心に刻むことのできたインタビューでした。千恵さん、ありがとうございました!

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