

トレンダーズ株式会社社長、経沢さん。
今や、女子大生の憧れの的!!
生き方、考え方。その全てが女性のロールモデル。
講演会となると開始数分で満席となるような
今話題の経沢さん。
ドキドキワクワクの今回のインタビューは女性だけではなく
男性も参考になるようなお話盛りだくさんです!!
それでは、インタビュースタートです!!
No.8
注目度ナンバーワン社長
[[経沢香保子さん]]





トレンダーズ株式会社代表取締役
[[経沢 香保子さん]]
Q.どんな学生時代でしたか?
A.大学生活を一通りエンジョイ!就活は100社受けました。
中学・高校は女子高だったんですね。
クラスで10人くらい現役で東大に入るような頭のいい私立の学校でした。
目的が明確ではなかった私は、あまり勉強する気も起きなくて…
自分は勉強は得意ではないということがわかってビジネス世界に夢をはせていました。
大学進学は世界が広がる気がして、慶應大学を目指して勉強していました。
大学入ったら嬉しくて、
中高で楽しめなかった恋愛、バイト、サークルを一通りエンジョイしていましたね。
それから就活の時期が来て、当時就職氷河期で、
あまり成績もよくなかったし、バイトとサークルしかしてなかったし、
どこにも入れないんじゃないかと周囲に言われて…
でも、自分にも何か得意なものがあるはずで、
私にとってそれは仕事だって思ってたんです。
バイトで困ったことは1度もなかったし、
家庭教師のバイトでもすごく稼ぐことができていたので。
勉強はだめだったけど、仕事に関しては
他の人とは違う何かがあるはずと思って、
片っぱしから100社ぐらい受けていました。
とはいえ、氷河期でもあったので。
いろんな会社を受けていくうちに、だんだん自分に合う会社がわかってきて、
結局リクルートに行きました。
決め手は、人事の方が女性ですごく共感できたのと、
最も最短で力がつくとしたら…という点ですね。
本当は広告代理店に行きたかったんですけど、
女の子は倍頑張らないと評価されないという話を就職活動の中で聞いて、
それでは、最短で成長するのは難しいと断念しました。
Q.トレンダーズを立ち上げる前は何をしていたんですか?
A.リクルートで営業をしてから、創業時の楽天へ。
リクルートで1年半ぐらい営業をやっていました。
でも思ったんです。
なんだかこのままだと自分ブレイクスルーできないなと。
指示されて何かをやるのではなくて、仕組みを作る側にまわりたいなと思ったんです。
リクルートってすごくいいビジネスモデルで、
次のリクルートのようになりそうな事業を探していましたね。
そんなとき、当時あまり有名でなかった楽天市場 をたまたま雑誌で見つけたんです。
インターネット上で、モノを売りたい人とモノを買いたい人をマッチングさせる。
全国津々浦々の楽天がなければモノを売れない人がいて、
楽天がなければモノを買えない人がいて、を組み合わせていくというところで、
未来のリクルート以上のものになるんじゃないかって、そのとき思ったんですね。
絶対この会社は大きくなると確信していました。
まだまだ小さい会社でしたけど、この最初のステージで
一緒に成長していきたいと思いましたし、
20代で1つの成功に辿りつかないと、
女性としての人生を考えたとき、
自分が30歳になったときに何かを確立していないといけない気がしていました。
だから、急成長できる環境を、いつも求めていました。
結果として、楽天は今球団を持ったり、ナショナルカンパニーとなっていて、
その初期にいれたことは本当に良かったなって思ってます。
Q.トレンダーズを立ち上げた背景を教えてください。
A.「女性の視点」が必要とされていることを実感しましたね。
楽天では、寝るのも忘れて仕事をしていました。
三木谷社長と仕事ができたことは私にとってすごく財産でしたね。
本筋に触れるというか、仕組みを作っている側の人といるのは、
ものすごく私の視野を広げてくれました。
でもこのまま楽天にいるのは・・・という気持ちもありました。
楽天の幹部の人達はMBAを取得している人が多くて、
私もこれからの時代は、グローバルな視野が必要だと思って、
当時25歳だったのでこれが最後のチャンスだなと思ったんです。
なので、楽天を辞めて、留学しようとしました。
でも結局勉強が苦手で、留学準備のスクールに通いながらも
なんかもやもやしていている自分がいました。
辞めてからはしばらく人から頼まれた仕事をこなして暮らしていました。
1ヵ月分の給料を稼ぐってこういうことなんだなって、
意外と向いているかもと思っていましたね。
そんなあるとき、「法人にしてみれば?」と言われました。
仕事を請け負うという点では同じようなものだったので
とりあえず登記してみようと思って、社名を考えたり、業務内容を考えているうちに、
もしかして私が世の中に役に立てることって、
「女性の視点」で新しい事業を考えるというのことなんじゃないかと気づいたんです。
よくよく調べてみると、
世の中の社長のうち95%が男性で、女性は5%しかいない。
登記上社長になっている人もいるので、
創業社長になっている人は1%もいないんだなぁって思ったときに、
ここはもしかしたらニーズあるかも!って思ったんです。
消費行動のほとんどは女性なのに、そのモノを作っているのは男性。
私はその橋渡しをするような、ギャップを埋めるような仕事を
させてもらったら役に立てるかなぁと思ったんです。
1人でコンサルティングのようにスタートしたのですが、
似たような考えを持った女性を集めて、ネットワーク化して、
彼女達の声を生かして届けるようにサービス化していくことで、
徐々に会社としての形をつくろうと、
そこで立ち上がったのが、現在のトレンダーズです。
Q.男性に負けたくないという思いはあるのでしょうか?
A.ないですね。女性らしさと強みでパートナーシップを創りたい。
男性に勝ちたいと思ったことは実は1度もないんですね。
むしろ私はすごく男性を尊敬しています。
社長をしたりして同じ経験をしていると、すごさがより明快にわかります。
しかも日本ってすごく男性社会で、
サポートしながらそれを進化させたいと思いました。
要するに、戦うのが嫌いなんです(笑)
お役に立てればいいという発想で、動いています。
「ありがとう」と自然とみんなが思ってくれるような
副産物があればいいなって思ってます。
それに、ビジネスの世界では、好かれてなんぼだと思うんです。
男同士だとライバル視することもあるでしょうが、
女である私には別の役割が担えるのでは、と。
女性に生まれたのであれば、その個性を活かして生きたいし、
女性らしくいたいなって思います。
でも負けず嫌いなのはいいと思うんですよね。
でもライバルは男性とか他人ではなく、自分。
過去の自分よりどれだけ大きくなれたか。
自己成長マニアなので。。。
Q.女性の起業についてどうお考えですか?
A.女性らしく生きるためのひとつの選択肢です。
女の人って、仕事を持つ生き方と持たない生き方もあって。
どちらも素敵だから、選択肢が多い分複雑で、選ぶのが難しい。
仕事を持つ生き方の中にも、何パターンも考えられますよね。
パートタイム、正社員、バリバリ働くとかがまず仕事としてあって、
そこに育児とか家事が入ってきたり。
その逆もありますよね。
これから世の中のトレンドとして
育児しながら働きたいという女性が増えたときに
自分で事業するという選択肢を置いておくと、
女性の人生との相性がいいなと思ったんです。
パートとかアルバイトは、女性との相性自体はいいと思うんですよね。
家庭をメインにしながら仕事はサブなので。
でも正直、楽かもしれないけど
自分の創造力をすべて発揮するのとちょっとちがう。
かと言って正社員だと男性と同じフィールドで
女性という人生を全部経験したいとき、多少難しい部分がある場合もある。
でも自分でやるとなると、自分の強みを生かした事業で
自分なりにサービスを生んだりできる。
それが人生と連動していると、
非常にプライベートも充実するだろうし、
仕事も人生の一部だからうまく仕事が人生に組み込まれるんじゃないかって。
時間も実は自由だし、自分なりに決められた金額を稼いでいくということで、
女性が女性らしく生きられるんじゃないかと思います。
もちろんリスクはありますけどね。
いいか悪いかといったら、人によって合う合わないはあると思います。
自分で何か作ったり、外に出て人と会ったりすることなどが
楽しいと思える人は合いますね。
自由な生き方の1つとして、女性の可能性の1つとして、
それはそれでありだと考えています。
Q.社長に必要な要素は何でしょうか?
A.「きっかけは自分だという意識」
「社長」という言葉1つにもいろんな社長の像があります。
例えば、あの稲盛さんも、八百屋さんも、クモンの先生も、全員社長なんです。
それぞれによって必要なものはあると思いますけど、
共通として言えるのは、「きっかけは自分だという意識」です。
サラリーマンだったら取りにいかなくても待っていれば仕事がおりてくる。
でも社長はそうはいかない。
待ってても何も来ない。受け手ではいられない。
自分で何か動きを始めたり、体制を整えたり、
1歩目を踏み出すのが自分だという意識が
どんな社長像であっても必要な要素だと思います。
もし大きな会社になった場合は、
個人としてプロフェッショナルになるというよりも、
チームや組織をうまく動かしていく力の方が必要だと思います。
Q.社長ってとっても忙しそう。。
どんな時間の使い方をしているんですか?
A.未来に繋がることと心地よいことの2つをしているだけです。
毎日やらなければいけないことは、
私にとっては子供の世話と主人が居心地よく過ごしてもらえる環境整備。
あとは大事なこと、重要なことをやるだけです。
ビジネスというのは、
毎日がルーティーンで回っていると思われがちだけど、
1番成果があがること「だけ」をやればいいと思うんです。
やっておいた方がいいと思うことを
ToDoリストとかを作ってやっていますよね。
でも私の場合、リストも作らず、
絶対やらなければいけなくて、かつ成果が上がることを
何よりも最優先にしています。
未来に繋がっていることと心地よいなと思うこと。
この2つしかしていないですね。
例に挙げると、
社員を大切にすることはものすごく価値のあることなんです。
彼らのエネルギーになるし、会社の未来を考えることになるから。
あと例えば、家族って大切。
自分の人生のインフラだから。
私は主人が大好きだから話をしたり、ほっとしたり、
お互いインスパイアーしあったり、それが、すごく大事な時間。
でもその前に時間を有効に使う上で大切なことは、
健康であることなんですよね。
疲れていると集中力がなくなりますよね。
笑顔がなくなったり、イライラしたり。
そうすると、人が離れていく。
いいコンディションを保つことは、
習慣としてやった方がいいですね。
いいコンディションでいれば、自然と笑顔になれて、
人にも好感をもたれるし、集中力も増す。
Q.カッコイイ女性になるためには?
A.素敵な方に会い続けること。
いろんなカッコイイがありますが、
私自身がより魅力的になるために意識していることは、
素敵な方に会い続けることです。
社長をやり続けている1つの理由には、
本当に素敵な方と出会えるからです。
自分の人生を自分で作ったり、
サービスとか会社とか雇用とか
社会が必要としているものを作り出している
「社長」という生き方の人たちと同じ場所で自分も生きているから。



Q.トレンダーズの社員さんって皆さんキレイですが・・・
何か美しさを保つ秘訣はありますか?
A.ポイントはつやと体型。
でもこれは天性ではなく、日々の習慣で手に入れられる。
ありがとうございます。。。
「キレイであることも仕事」ということを聞いたことがあります。
アメリカの事例で、
美人の方が判決が軽いなんていう話もありますし、
女性は「華」であると思います。
ポイントはつやと体型☆
美人とか美人ではないとかあまり関係なくて、
清潔な印象と、好感をもたれることが重要で、
先端オシャレをしなくても基本的なことをやっておけば大丈夫です。
それは、髪やお肌がつやつやであるように、
心がければ、ほとんど大丈夫と思います。
あと女の子は笑顔がやっぱり大事ですね!
でもキレイって実は、生まれたときからのものではなく、
自分で作っていけるものだと思うんです。
要するに、自分をコントロールできるということ。
きちんと化粧を落とそう、加湿器をつけようなどの
結局は日々の習慣なんですよね。
そして、周囲の人を居心地よくしたいという考え方の現れ。
20代まではあまり美しさに差はないけど、
30代後半になると生き方がキレイな人が、他人への愛が多い人が、
キレイになってくると思います。
35歳がキレイな人は一生キレイだと思います。
Q.「ワークライフバランス」について、どうお考えですか?
A.若い皆さんには、独身の間にどれだけ結果を残せるかを考えてほしいです。
女性向けの仕事をしている人は、
ワークライフバランスのワークが自然と仕事に入ってきて、
仕事にライフが活きています。
でも、例えばエンジニア職だったり大手金融だったりすると
仕事とライフが結びつきずらい場合もある。
私自身ワークライフバランスを100%は理解できていないのですが、
「人生全般が自分が思うように生きれればいいな」って思うんです。
仕事をずっとしていることが幸せな人もいますし、
プライベートをいかに充実させるかに焦点を置いている人もいます。
私は人生をすごく楽しむためにも仕事とうまく付き合っていきたい。
やらされている感とか、使われている感、ストレスが貯まるような仕事は
自分が仕事に左右されていて相性が良くない。
自分が仕事を超えるという意識を持って臨んでいますね。
今は結婚もして子供もいて、
仕事以外のやらなければいけないことが増えてきました。
だから私は独身であった20代のうちに
何かを掴むことが大事だと思うんですね。
そうすると30代で頭ひとつ抜けて、景色が見渡せて選択肢が広がる。
実績とか結果を早めに出しておくと、
その分それが自信になりますし。
仕事ってすごく平等で、
1・2年目はこちらから攻めないと結果が出ない。
でも実績ができたり人に必要とされると、高速回転する。
そうなってくるとその人が会社を辞めてほしくない人になる。
例えば子供が産みたい場合、
普通に頑張ってきた人は育休などの権利を主張して
結局は会社のルール通りには休めると思います。
ただ、実績と結果と行為を積んだ会社を辞めてほしくないと思われた人は、
決められたルールや権利外で対処されることも多いと思います。
仕事が好きな人で本当のライフワークバランスがほしいなら、
独身のとき、子供を持つまでに、自分が会社の中でどのような位置づけにいけるか、
必要な人材になることを、思い描けると、
また違った選択肢がもてるかもしれません。
ひとついえるのは、
独身の間だけが、100%自分に時間を割けるとき。
このときの間に仕事を軸に起きたいなら、
どこまでいけるかがポイントなのかもしれませんし、
20代がひとつの勝負かもしれません。
Q.子育てについて何か大切なポイントはありますか??
A.自分の哲学を貫くこと。
まだ、私の子供は小さいので、大きなことは言えませんが、
自分の考え方を貫くことが大切だと思います。
いつも一緒にいた方がいいとか、3歳神話とか、
周囲の人はいろんな考えを持ちます。
私はどれも正解はないと思っています。
自分で決めた育児で子供と向き合っていく。
子供にとっては、
「尊敬できる母親であること」
「選択肢を提示できる母親であること」
これが子供に提示できる私だから。
たとえば、娘が就職で悩んだり、
思春期の悩みを抱えたときに、いろんな考えや視野をを提示できることが
社会とずっと接して生きてきた、「私」の強みだと思うんです。
自分の哲学を貫いて、子育てもしてみるというのはいかがでしょうか?
Q.20代でやっておけば良かったこと、
やっておいて良かったことは何ですか?
A.海外経験がしたかった。
でも小さい会社で働けたことは私の財産。
私にとってやっておけば良かったことは、
海外での生活ですね。身
に染みたグローバルな経験をしたかった。
これは、いまだにいつかしてみたいことです。
逆にしておいて良かったことは、小さい会社で働いたこと。
創業間もない楽天で働いたことです。
大きな会社だと例えば営業だけとかで
会社の一部しかわからないし経験できない。
でも小さい会社だから会社全体を見渡せましたね。
自分が今どこの位置にいるのかわかりましたし、
会社を大きくするプロセスを見れました。
特に、社長の側で働いたことは大きかったですね。
「生み出す脳」を頭の柔らかい20代のうちに
ビジネスが生まれる現場を学べたのは財産です。
Q.経沢社長の夢を教えてください。
A.トレンダーズを一流の会社にしたい。
死ぬまでにやりたいことを考えていますが、
私としてはまず、トレンダーズを一流の会社にしたい。
誰もが知っている会社にして
創業当初とかここ数年の早い時期に入ってきた子達に
一流の会社を作ったという経験と実績を与えたいし共に掴みたい。
そしたら彼らの人生は全然変わると思うんですよね。
何かを作ったということを社員と一緒に達成したい。
そして、ずっとずっと上を目指して生きて生きたい。
Q.今の女子大生にメッセージをお願いします。
A.仕事って最適の人生修業の場なんです。
「仕事って素晴らしいな」ってことを伝えたいです。
仕事って、自分が生きていくための必要なツールですよね。
人との出会いもたくさんあって、
役に立てれば喜んでもらえるし、
頑張れば自分もみんなも幸せになれる。
人間修業の場として最適だと思うんです。
そこで自信と自立を身につけると、
人生の幅が広がるし自信を持って生きていける。
女の子って自己評価が低い子が多いんだけど、
でもほんとは皆そんなに変わらない。
どれだけ高い志と夢を持てるかで人生ほとんど変わる。
これぐらいでいいやと思っていたらそれぐらいのものだけど、
自分をもっとこんな風にしたいと思うだけで10倍ぐらい違う。
その人だからできること、その人にしかできないことが
いっぱいあるからその強みを生かして、
仕事を楽しんでほしいですね。
●ボードに何でもいいので書いてください。
人生を味わい尽くす。
【関連URL】
・トレンダーズ株式会社HP
・採用ページ
http://www.trenders.co.jp/recruit/
・経沢さんブログ
【インタビュー後記】
憧れの経沢社長を前にドキドキワクワクが前日から続いていました。
登場した瞬間のオーラに圧倒されながらも、
隣にいる2人の同志のおかげもあって、
楽しく進めることができました!!
お聞きしてみたいことがありすぎて、
質問を厳選するのが大変でしたが、
本当に1つ1つこれからの人生の糧になるようなアンサーを頂きました。
起業って、自分らしく生きるための1つの選択肢。リスクもある。
でも、「自分には無理だ」とシャットダウンする必要はない。
誰にでも可能性はある。
経沢社長のように、
絶対に曲げないこと、自分の哲学を持って、
人と接していきたいし、これから生きていきたい。
お忙しい中、本当にありがとうございました!!
インタビュアー:森 裕美
