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[[斉藤 寛子さん]]

フリーキャリアアドバイザー

No.43  

 

〜人生で大切なのは『納得感』。

変化を恐れずに一歩踏み出せば

自分と周囲が笑顔になれる道に出会えるはず☆

妥協せず楽しんで♪〜

 

[[斉藤 寛子さん]]

 

妥協せず楽しんで♪

某人材会社を退職され、現在フリーキャリアアドバイザーという肩書きを持ちながら、

NPO法人NEWVERYや就トモカフェなどで

幅広く活動されている斉藤さん。

 

とても気さくで明るい斉藤さんですが、

今に至るまでに何度も変化を経験されたそう。

 

働き方に悩んでいる人や、変わりたいと思っている人に

ぜひ読んでいただきたい記事です!

Q.今されているお仕事について教えてください。

A.フリーキャリアアドバイザーとして活動しています。

【Answer詳細】

チェルシーハウスのキュレーターや、芸術系大学のキャリア支援、

リクルート社の若者向けCSR事業などに携わっております。

Q.現在、フリーで活動されている斉藤さんですが、

学生の頃からフリーで働くことを考えられていたのですか?

A.学生の頃は法務教官をめざしていました。

【Answer詳細】

法務教官というのは、少年院の先生をする仕事なのですが、

元々先輩がやっていて、心理カウンセラーとすごく似ていて、

1回どん底に落ちてしまった人たちの社会復帰をサポートするお仕事なので、

やり甲斐がありそうだなと思ったので、そこを目指してLECに通っていたんです。

 

しかしはたと、社会に送り出すために仕事をするのに、

全然自分は社会のことを知らないなと思いました。なので、

まずは広く社会のことを知れるような仕事をやろうと考えて、就活することにしました。

 

そこから就活するにあたって、いろんな業界を見ていたのだけれど、

人材や、銀行、商社のように、

取引先が特定されているわけではなく他業界にひらけているところがいいなと思いました。

 

いろんなひとの相談に乗ったり、

助けたりするためには、なるべく視野を広げて多角的な見方ができるといいなと思って。

そこから行き着いたのが人材でした。

 

また、法務教官という国家公務員を目指していたので、

28歳までという年齢制限があり、

それまでに、と考えるとそんなに期間がないので

短期間でしっかり経験が積めるところが良いなと思いました。

大企業ではなくて、小さいところやベンチャー寄りのところを探しました。

 

 

Q.なぜ、法務教官ではなく、別の働き方を選ばれたのですか?

A.会社に入ってみて、窮屈に感じ、考えが変わったからです。

【Answer詳細】

 

最終的には法務教官を目指すつもりで、

会社に入ってからもしばらくはそう思っていたのだけど、

実際に仕事を会社でやっていたら、お堅い企業では決してないのに、

私にとっては窮屈さを感じることが多かったんです。

 

そう考えると、
公務員というもっと堅い環境は、自分には合ってないのではと感じるようになりました。

そう思った社会人1年目の時から、違う方向を模索し始めました。

 

 

フリーランスというのは、社会に出て、いろんな方の転職の支援をしながら、

知った働き方だったし、あまりリアリティーがそのときは無かったのですが、

 

2年目以降は違う働き方を模索しようと思っていたので、

仕事だけではなく、朝活に行ったり、いろんな人たちに会っていって、

子供関係や、心理関係のことに関われるところはないか探しました。

 

心理や教育に関係しているのは“人”なのですが、

私はすごく人が好きで、人が変わる瞬間にすごく感動するタイプなんです。

だから、そういうことに関われるような、

人が変わるためのお役に立てる仕事につけたらいいなとずっと思っていたので、

社会人3,4年目には会社以外にも、興味がわく活動に幅広く関わっていました。

 

Q.教育に興味を持たれるようになった、

きっかけなどはありましたか?

A.仕事をする中で感じました。

【Answer詳細】

 

教育に対する問題意識というのは、前職の仕事をする中で生まれました。

 

ちょうどリーマンショックや、そういう、転機になる時代だったので、

そこに振り回されてしまう人たちや、自分を見失ってしまったり、

納得感無く働いている人が何でこんなに多いんだろうと意識が芽生え始めました。

 

その状況を変えるには、

もう少し若い時期に様々な選択肢に触れる機会があったらいいのではと思い、

教育側に関わっていきたいなと独立しました。

 

 

ただ、教育を変えるにもいろんな選択肢があり、

自分で起業してビジネスでやるとか、NPOでやるとか、

どういうやり方が自分に合うのかなと模索していました。

 

私の場合は、起業家の人たちと話しているときより、

NPOの代表の人たちと話しているときの方がすごくしっくり来たんです。

 

多分それは、私自身があまりお金儲けとか、そういうことよりも、

課題としている問題を解決する方に重きを置いているから。

 

そう気づいてから、NPOを調べたり、複数のボランティアプロジェクトを手伝ったりしました。

 

私の場合は仕事をしていても

「納得」できるかというのが重視するポイントだったので、

話を聞いて納得できるような方向だったり、共感できるような方向に、

その時期は自然にどんどん引っ張られるような感じで人に会っていました。

 

なので、学生時代にイメージしていたこととは、形は違うのだけど、

一貫して、人を助ける仕事ということは意識していましたし、変わっていないです。

 

 

Q.人を助けることや、教育を意識されているのですね。

A.そうですね。自分自身がすごく悩んで生きてきたので。

 

【Answer詳細】

 

小中学生の頃は、内向的で、本当に友達も少なくて、

教室の隅とかで本読んでいるような子でした。

 

自分にも自信が無かったし、親がものすごく厳しい親だったので、

親が言うことと、周りの友達が言うことが真逆で。

 

友達がみんなやっているから、というのは認められなくて、

自分はその狭間で、どっちに行けば良いのかがよく分からなくて過ごした時期がありました。

 

そんな自分が想像つかないほど変わってきた人生だったから、ほかの人も変われるって信じることができる、

その点は私の強みなのだと思っています。

 

どんな人でも、どんな風にでも、本当に変わりたいって思ったら、

変われるものです。

 

 

Q.どうやって乗り越えられたのですか?

A.高校のときの環境の影響が大きかったです。

【Answer詳細】

いくつか段階があるのですが、1つは、

通っていた高校が、すごく自由な学校だったことです。

個性豊かな人が多くて、「あ、こんなに自分を出してもいいんだ」ということに

はじめて気づけたし、かつ、みんな全然違う個性を持っているのに、

すごく仲良くしていて、違っていても仲良くなれるのだというのを知ったので、

そのときから、自分を出そう!と思い始めました。

 

それまではずっと、自分の殻に閉じこもっていて、

自分をずっと出せずに過ごしていたのですが、

「いいんだ!」って思ったら、自分の針が180°振れちゃって、

何でも言いたいことを言うようになってしまって。

高校や大学では、何でも思ったことは言っていたので

強いキャラみたいな感じになって、暴君って呼ばれたりだとか(笑)

 

ただ、伝えないと伝わらないんだということがこの頃に見えてきました。

 

 

 

Q.変わってゆく過程で、厳しい親御さんの反応は

どうだったのでしょうか。

A結構反対はされましたね。

【Answer詳細】

 

フリーで働くと伝えた時もすごく反対されました。

 

ものすごく箱入りだったし、

「これをやったら親は悲しむだろうな」とか、「親は残念がるだろうな」とか、

そういうことが頭をよぎってしまうので先に進めないということが結構たくさんありました。

 

そんなとき、ある人に

「親っていうのは子供の幸せを本当に無条件に願っていて、

たとえ一時、親と方向性が違ってしまったとしても、

その違った道を自分が選んで、その道ですごく幸せそうにしている自分を

親に伝えることができたら、親は幸せだと思うよ。」

って、言われた時に、はじめてそれが吹っ切れたんです。

 

そこから、親がこう言ってはいるけど

自分はこっちに進もうって腹がくくれるようになりました。

 

そこから人生が変わって。

変わり続けています。

 

 

 

 

Q.今は、ご両親は応援してくださっているのですか?

A.そうですね、私の生き方も認めてくれるようになりました。

【Answer詳細】

 

フリーで働き始めると同時に、一人暮らしをはじめたのだけど、

やっと自分の人生がはじまった!という感覚で。

 

自分で、行動なども

しっかり選んでいるという感覚を持てているのが、すごく幸せ。

今までそれができずに悶々と過ごしていたから、余計にそう感じるのだと思うのだけど。

 

自分の感覚に素直に生きるのって、こんなにも幸せなんだと。

だから今は本当に、よかったなと思っています。

 

(前述の)その人が言ってくれたように、親もだんだん見えた方が変わってきて、

私の生き方を認めてくれるようになりました。

 

 

人って自分自身がまず幸せじゃないと、他人に対して何かをする事がうまくできない。

ということを身にしみて感じました。

家族とかを気にすると自分が不幸になるって思っていたけど、

やっぱりそうじゃないんだなって。

自分に素直に生きていいんだなって思えるようになりました。

 

 

 

Q.夢ややりたいことがない人は

  どのようにしたら良いと思われますか?

A.自分が素直に感じるものとか惹かれるものを、
  まずは一生懸命やってみる。

【Answer詳細】

世の中が、夢とかやりたいことを持っていないと!というのを煽り過ぎだと

私はすごく感じています。

 

でも、その

やりたいことが無いという状況というのは、究極的にはありえなくて、

日々の生活などを見つめれば、そこからその人が欲していることが見えてくるはずだと思います。それが自然と自分のやりたいことにつながっていくはず。

 

 

あと、変に大きい大義名分を用意しようとするから、

分からなくなるような気がします。

 

今、自分が素直に感じるものとか惹かれるものを、まずは一生懸命やってみる。

そういうところからしか多分やりたいことは出てこないと思います。

 

それをとことんやれない内に、

やっぱり自分には無理かなと諦めてしまって、

自分が本当にできるのかできないのかっていうのがはっきりと分かる前に、

しっかり腹落ちする前に、

原石を捨ててしまう人が多いなとすごく感じています。

 

 

 

Q.では、見つかっていなくても焦らなくていいんですね。

A.そう思いますよ。

【Answer詳細】

やりたいこととか、自分はこっちの方向だなって見つかる瞬間って、

本当に人によってばらばらなんです。

 

同じ仕事で同じ会社で同じポジションでも、

元気に働いている人もいれば、愚痴ばっかりの人もいて。

 

どう捉えるか、本人の考え方でその時もそのあとの人生も変わってくるし、

自分が納得感を持って働けるかどうかも変わってくるのだと思います。

 

だから、その物事に対してのスタンス(捉え方)というものを、

もう少し若い時期から学んで行ったりする必要があるなと思って。

そう思って、今、チェルシーハウスをやっています。

 

自分はこれだなって納得して行動していく力。

全然違うジャンルの人ともコミュニケーションをとれる力。

この2つが、今後はすごく重要なのだと思っています。

 

Q.今後については、どのように考えられていますか?

A.こういう風な社会を作りたいなというイメージは持っています。

【Answer詳細】

1つは『納得感』というのがキーワードで、

納得感を持って生きている人を増やす こと。

どんどんいろんな人が出てくる社会になっていっても、

「自分はこれ!」と決められる人を増やすということが自分の人生のテーマだし、

そのサポートを、一生を通してやっていきたいなと思っています。

その一環として、教育改革に携わりたいなと思っています。

 

 

あと、もう1つ、『二極化してしまう社会を底上げする』こと。

情報が氾濫していて、メディアから情報を得るようになってしまっているから、

自分が実体験を持って感じたことではなくて、受け売りでものを考える人が多い。

 

世界はもっと広くて、もっといろんな人がいるのに、

周りがこうだからこうするべき!みたいに思っているのって、よくないなあと思います。

 

できる人はこうする!という言葉って、

変に、「自分はできないからもうダメだ」っていう風に思ってしまう人を生んでしまう。

逆に、それについて行ける人はどんどん頑張るのだけど、

情報に翻弄されているような感じで、自分が無い。

 

そうやって二極化してしまう社会を、どうにか底上げするというのも、

自分の中で1つ大きなテーマとして持っています。

 

 

・読者にメッセージをお願いします。

 
「人生で大切なのは『納得感』。
変化を恐れずに一歩踏み出せば
自分と周囲が笑顔になれる道に出会えるはず☆
妥協せず楽しんで♪」

 

【お知らせ】

 

チェルシーハウス国分寺 入寮希望者募集中!!
 

 

寛子さんがキュレーターとして関わる、

チェルシーハウス国分寺が今春OPEN!!まだ若干名の入居者を募集中です!

入居を希望される方は是非1度チェルシーハウス事務局までお問い合せください。

随時、個別での説明会、内覧の対応をさせて頂いております。

下記フォームもしくはメールアドレスまでお問い合せをお願い致します。

 

 

[[チェルシーハウス HP]]

http://chelseahouse.org/


[[入寮希望の方は以下よりごエントリー下さい]]

 

http://chelseahouse.org/event/briefing-moveinto/

 

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【編集後記】

寛子さんは、とても気さくで明るく、

そして、自分の人生に対する納得感というものを大切にされている方でした!

自分の人生に納得している状態というのは、幸せだと思います。

 

そうあり続けられるよう、考えることをやめないことが大切なのだと思いました!

 

寛子さん、お忙しい中ありがとうございました!!

インタビュアー:金子郁美      

photo by SHINYA

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