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ヘッドハンターとして会社に勤める傍ら、

Girls Beeというサービスをご自身で立ち上げるという、

二足のわらじを履いて生きている小川麻奈さん。

あなたがなりたいようになれるよ!と

明るく背中を押してくれた小川さんは、

まさにプラスのエネルギーをもつロールモデル。

そんな彼女でも、自分を好きになれなかった頃や

思い悩むこともあったといいます。

今の小川さんの行動力の源は

どのようにしてつくられたのでしょうか?

そして、「女の子はなりたい自分になれる」

この言葉に込められた経験とメッセージは?

自分のやりたいことはなんだろう?と悩んだり、

真剣に考える女性に、ぜひ読んでいただきたい記事です!

  No.40

 

〜なりたい自分になれる!

 
 

[[小川 麻奈さん]]

「Girls Bee」代表

[[小川 麻奈さん]]

Q.現在どんなお仕事をなさっていますか?

A. 2つの仕事を両立しています。

ヘッドハンターの会社の一社員として働く一方で

”Girls Bee”というサービスを立ち上げ代表をしています。

平日は会社で業務をこなしつつ、他は個人としての活動に時間をあてています。

 

Girls Beeとは「あなたの"なりたい"がかなう」をコンセプトとして、

様々なプロジェクトを企画、提供するサービスです。

Q.前職インテリジェンスから、転職を考えたきっかけは何ですか?

A.もとから考えていたわけではなく、たまたまのご縁でした。

Q.Girls Beeのアイディアは、いつ作られたのですか?

A.インテリジェンス時代にできました。

前職時代に思いついたアイディアです。

仕事で英語力が必要となり、もっとビジネスに結びつく語学力をつけようと思い、

英語でMBAのダイジェスト版を受けられる社会人大学(UCLA)に通い始めました。

 

そこでは、実際のビジネスプランを考えるという課題を与えられたのですが、

そこで”本当にやりたいこと”と向き合った結果、このアイディアが生まれたのでした。

 

実際に行動を起こしたのは転職して半年後。

仕事にも慣れてきたのを期にスタートさせました。

Q.どうして女性にフォーカスしたサービスにしたのですか?

A. 日本の女性にたいして、”もったいないな”と思っていたからです。

幼いころから海外にいく度に、

外国人の女性は自信に満ちていて輝いているように見えて、

「私もそうなりたい」と憧れを抱いていました。

 

またそれと同時に、

日本人は良くも悪くも自分を謙遜する傾向があることにも気付いたのです。

 

一方で日本の女性がもっている素質はとても高い。

仕事柄もあって友人から仕事の相談を受けることも多いのですが、

私の周りにも可能性をもった女性がたくさんいます。

 

でも中々ひとりで一歩踏み出したり、行動に移したりすることが難しい。

であれば、個別に相談を受けるよりも”一歩踏み出す” ”行動”することが

できるようになる仕組みをつくれば、

もっと多くの人たちが自分たちの持つ個性を表現できるような世の中になり、

社会を動かすことができるのではないか、と思ったのがきっかけです。

 

日本人らしい奥ゆかしさや思いやりの精神を残しつつ、

自分の芯をしっかりと持ち自信を持って生きていく女性、

が今後の日本人女性に求められている姿だと私は考えています。

Q. 2つの仕事を両立させるのはそう簡単ではないと思われるのですが、大変だったことはありますか?

A.続けることです。

立ち上げること・新しく何かを始めることは

ある意味でそんなに難しくないと思いますが、

「想いをもって活動し続ける」ということは

決して簡単ではありませんでした。

 

Girls Beeは2013年9月で3年目を迎えたのですが、

この間に困難もたくさんありました。

 

それでも続けてこられた理由は、

Girls Beeを通しての活動が

「自分の本当にやりたいこと」の根本の部分にマッチしていることがまずひとつ。

 

そしてもうひとつは、

実際にGirls Beeに参加してくださる方々からのフィードバックです。

 

『Girls Beeで自分の新しいきっかけをもらった』

『視野がひろがった』

『Girls Beeで人生が変わった』

 

そんなフィードバックを多数頂いていることも

私にとってはとても大きな原動力になっています。

Q.Girls Beeでは

どんなカタチで女性を支援したいと考えていますか?

A. 仕事以外で自分を表現する・アウトプットできる場をたくさん作るつもりです。

設立当初は、講師の方をお呼びしてセミナーをやっていました。

が、このように情報をインプットする場は世の中にたくさん存在することに気付きました。

 

その一方で社会人になると減っていく機会は何か。

それは『ありのままの自分を表現できる場所』です。

 

自分をアウトプットする場が仕事に偏りがちになり、

それ以外で自分を表現できる場所はなかなか無いように思います。

 

そこでGirls Beeでは

『Girls be…』つまり『女の子はなりたいものになれる』というコンセプトの通り、

『”なりたい自分”により近づく』ための表現やアウトプットの場を

プロデュースしようと思ったのです。

 

例えば最近ですと、

「一か月で女優になる」でしたり、「コラムライターになる」というプロジェクトを行い、

女性がいろいろな形で自分を表現できる企画をしています。

Q. 自分に自信がない頃もあったとのことですが、

過去にどんなトラウマがあったのですか?

A.自分がリーダーをすることへの抵抗、また女性への苦手意識がありました。

小学生くらいの頃はリーダーを率先してやる女の子でしたが、

私が周囲を見えていなかったことから

やりたいと言えない友達を無意識に傷つけていたことを知り、

リーダーをやることに恐怖心を持つようになりました。

 

また思春期のころの女の子同士のいざこざの記憶から、

女性が苦手になりました。

 

過去の経験で何がひっかかっているか、

なにが恐いのかに向き合うことはできれば目を背けたいですし大変です。

 

しかし人生には、私のようにトラウマと思っていることに

向き合わざるを得ないタイミングがやってきます。

 

その時にきちんと向き合って超えることができれば

次のステージにいけるようになります。

 

私自身もごく最近になってですが、

自分のそんな部分と向き合った結果、

自分のことをありのままに受け入れられるようになり、

すごくオープンになることができてきたと思います。

Q.自分を好きになったり認めたりできるようになったきっかけは何ですか?

A.「絶対できない」を可能にしたことです。

ターニングポイントは大学受験です。

 

それまでは割と『こういなさい』というレールがありました。

私は入りたい大学(ICU)を見つけたのですが、

当時充分な学力がなく、親にも「絶対無理だよ」と言われ続けていました。

 

ですが結果的に合格でき、

その時に「できない」を乗り越える感覚をおぼえました。

叶えたいという想いがあれば、絶対できる、突破できるんだということを感じています。

 

それ以降は、やりたいことによりチャレンジするようになりました。

その先々でいろんな方との出会いがあり、

自分を評価してくれる方や、チャンスをくださる方なども増えるなど、

小さな成功体験で自信を積み重ねてきました。

 

事実、「これがやりたい、叶えたい」と思ってやっても、

結果的にそれが得られないこともあると思います。

 

でも、そのプロセスの中で得たことや出会った人が

次のチャンスに繋がることもありました。

 

なので、目標としてゴールを設定するのは大切だけど、

それに固執する必要はないんだな、ということに気付けてから、

気軽に物事を進められるようになりました。

人材業界の中でも、私は法人営業で企業側の中途採用の支援をしていました。

英語が話せるということもあり、外資系の金融機関を任されることが多かったのですが、

転職先は、取引先のつながりで現在の会社の若手の採用枠でのお誘いをうけました。

 

最初は転職するつもりはなかったのですが、

今後の自分自身のキャリアに求める様々な条件や考えが合致し、

このタイミングで転職してみようと飛び込みました。

Q.どうして人材業界を選ばれたのですか?

A.「人の可能性を引き出すこと」が
自分のハッピーと繋がるからです。

理由としては自分がハッピーになれる瞬間を見つけたことが大きいです。

 

小さい頃から今まで好きだったことの共通点を探したとき、

私は、私自身が人になにか働きかけることで元気になっていく人をみるのが好きで、

それによって自分が役に立っているということを感じるとハッピーになれることが分かりました。

 

そして当時、それがダイレクトにできるのは人材業界だという方向にたどり着き、

その中でも『仕事』『転職』という

人の人生に大きな影響のある分野を通して

それを実現しようと考えました。

Q.普段していることはありますか?

A.何年後かに「自分のありたい状態」を設計することです。

私が24才のときに

”28才になった時はこういう状態でありたい”というものをもっていました。

それを意識していれば自然とそういう環境が用意されていくと思います。

 

始めは、なかなか「自分の本当にありたい状態」を設計するのが

難しいと感じるかもしれません。

 

でも、できるかできないかということは一旦置いておいて、

自分の心に素直に、本当はどうなりたいのかを想像します。

 

そういうするとあるとき本当にかなっている、

またはその方向に動いているな、と実感するタイミングがくるはずです。

 

自分で自分を制限する以外、

自分の思考を制限するものはなにもありません。

 

私自身それをとても実感しています。

Q.自分のなりたい像は実現しましたか?

A.「なりたい」がほとんど叶っています。

当時描いた『なりたい像』は主に2点あって、

・さまざまな国籍の人と関わりながら仕事をしている

・自分で、みんなが関わっていることが誇りになるようなブランドを作る

というものでした。

 

実際、ヘッドハンティングの仕事でも、Girls Beeでも、

いろんな国の価値観・バックグラウンドの方々と関わるチャンスがありました。

 

また、Girls Beeというサービス自体が、

自分がイメージしていた”ブランド”そのもので、

その意味では基盤をつくることができたかなと感じています。

Q.なりたい自分の像のつくり方はどうしました?

A.一番は、「リアルな人」で、感じることです。

このヒトいいな、なりたいな!というのは、頭で考えるのではなくて感じるものです。

自分の感性に響くひとやものを大切にして、

自分のテンションが上がる要素を集めていました。

Q.これからのGirls Bee・小川さん自身の夢はありますか?

A.もっとさまざま人をエンパワーするサービスにしていきたいです。

社会人3年目くらいの女性が、

なにか普段の生活が物足りないなと感じたときに”Girls Bee”、

と思いつくような存在になり、

さらには20代・30代の働く女性たちの拠り所でありたいという大きな夢があります。

 

そしてそんなGirls Beeで活動する女性をみた女子学生が

”社会人って楽しそうだな”と良い刺激を受けるようなブランドにしたいです。

 

また、最終的には日本の女性を支援することと、

海外の女性を支援することをつなげ、日本の女性が元気になっていくことが、

開発途上国などの女性を支援することにつながるような仕組みにもしていきたいと考えています。

 

私個人の夢としては、

30代前半くらいまでには一度海外に住み、

働いた経験を積みたいと思います。

 

その経験をGirls Beeに反映したら、さらに良いサービスを創れると思っています。

Q.どうしたら小川さんのようにイキイキと働けるでしょうか?

A.「なんのため」の目的部分を明確にすることです。

仕事に対して折れなかったのは、

「なんのために働くのか」を考えて自分なりに納得できていたからだと思います。

 

私なりの働く定義は、

人を幸せにすることで自分が役にたっていることを感じたいと思っていて、

その手段が「人の可能性を引き出す」だったということです。

 

仕事は会社のためでも他人のためでもなくて、自分のためにするものです。

 

では、「自分のなんのため、に働くのか」、

ということ割掘り下げることができれば

もっと働くことが楽しい、に変わると思います。

Q.最後にメッセージをお願いします。

A.あなたの”なりたい”はかなう

なんでもできると思います。

 

いまは自信がないと思うこともあると思いますが、

一つ一つ小さい一歩を積み重ねることです。

 

自分のこと幸せにできるのは自分しかいないから、

「自分が何に対して満足するのか」、ということは

貪欲に追及していいと思っています。

【編集後記】

 

“なりたいは叶う”、ということを体現してきたからこそ伝えられる、

小川さんらしいメッセージだと思いました。

 

ありのままの想いを語ってくれた小川さんはとてもパワーがあり、魅力的な方でした。

やはり、想いを持ち、

やりたいと思うことをやって生きている女性の顔はいきいきしています。

 

なりたい像を描き、小さな一歩を積み重ねていくだけで、だれでも彼女のようになれる。

私もなれる!そんな勇気をいただきました。

 

みなさんもまずは

「なりたい自分」を想像してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。

小川麻奈さん、お忙しい中、素敵なメッセージをありがとうございました^^

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