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3keys。「きっかけ」「気付き」「希望」の3つのkey

児童養護施設で暮らす子供たちの

学習支援をしている任意団体3keys2009年4月設立。

ボランティアで行う

家庭教師・学習ボランティアの派遣を行っています!!

森山さんと児童養護施設との出会いは、

2008年森山さんが大学2年生であった秋。

「親」「子育て」このキーワードが肝となる

今回のインタビュー!!

森山さんの美しくも熱いその心に迫りました!!

  No.2

 

[[森山 誉恵さん]]

任意団体3kyeys(スリーキーズ)代表

[[森山 誉恵さん]]

 

Q.児童養護施設にはどんな子供たちが暮らしているのですか?

A.学習意欲の低い子供たちがほとんどです。

児童養護施設には、両親との死別・経済的困窮・虐待・両親の障害など

様々な理由で親と暮らすことができない子供たちが暮らしています。

例えば児童養護施設にくる子どもたちの家族構成は一人親家庭が多いのですが、

母親と2人暮らしだったとして、経済的に余裕のない母親は

夜中までアルバイトづけで帰ってきたら疲れ果てて眠って家事どころではなくなります。

母親のいない家、コミュニケーションを取りづらい毎日。

子供たちは不安になります。愛情だって不足します。

親は愛したくないわけではなく、

親自身も生活を支えていくのでいっぱいいっぱいなだけなのに、

子どもたちには十分に愛情を注ぐ経済的、心、時間の余裕はなく

どうせ愛されないだろう・必要とされてないんだなこのように諦める子が多い

諦めの気持ちから学習への意欲も低下。

注目してほしくて、非行に走る子もいます。

学校に行きづらくなって、不登校になることも多々あります。

学習の遅れが顕著に感じ、学習への意欲が更に低下する。

そんな子供たちがたくさんいます。

Q.そんな養護施設との出会いは何だったのですか?

A.いろいろやってみた中の1つがたまたま学習支援ボランティアでした!!

1・2年生のときには、韓国、中国、日本の3ヶ国が参加する

ビジネスコンテストを企画しているOVALに所属して、活動していました。

大学生なのに、

ほぼ毎日スーツ着てるなんてかっこいい!という気持ちで入りました。笑

とにかくその頃の私は、

「認められたかった」周りの評価を気にして、

キレイごとしか言わない自分になってたんです。

2年生になって、OVALの活動がひと段落したとき、自分に問いました。

「あれ?これって、本当にやりたいこと?」

違う。

そう思って、とにかくいろいろやってみました

そのうちの1つが「学習支援ボランティア」だった。

その時はまさか自分が児童養護施設のことを本業にするとは思いませんでした。

Q.3keysを立ち上げる前の自分はどんな人でしたか?

A.キレイごとしか言えない「べき論」ばかり並べるような人でした。

○○したいという自分の意思ではなく、

例えば、「慶應入ったんだからいい会社につくべき」と言ったように、

いつの間にか○○すべきと客観的にしか自分を見れていなかったんです。

だから、自分の心からの本音ではなかった。

でもどこかで自分らしくいたいと強く思ってました。

自分の根本の部分を変えるってことで、相当苦労しました。

1年ぐらいかかって、ようやく克服できましたね。

Q.同世代の女性にメッセージ。「親になったとき心得てほしいこと」とは?

A.「心の余裕」を必ず持ってほしい!!

様々な理由で子供たちは施設に暮らすが、

中でも多い理由が「虐待」あるアンケートでは、

78%の親が「子供を虐待しそうになった」と述べているほどで、

実は子育てってそれほど大変なこと。

「心に余裕がない」これが大きな原因みたいです。

心に余裕がないと、子供の小さな変化や成長に気づけない。

泣いたり、叩いたり、口に入れたりなどの子どもなりの表現方法イライラしてしまう。

愛情が子供に伝わらない。

私は責任として、私たちの世代から虐待をなくしたい。

この学習ボランティアをやることで、

「なんでうまくいかないんだろう」と考え、悩み、行動することで、

親の心境にぐっとリアルに近づきます。

「親の心境」を身をもって知っておくことで、本当に親になったとき、

身構えたり、意識したりすることができます。

Q.森山さんのワクワクと喜びを教えてください!!

A.ワクワクは新しい企画を練ること、喜びは子供たちの成長!!

  

最近ワクワクしていることは、2月から始まる新しいプログラムの企画です。

これまで、何をしたいのか、どんなことを子どもたちに還元したいのか、

走りながら考え、うまく整理できなかったり、うまく回らなかったり、

周りと比較したりして、全然上手くいってなかったんです。

でもやっとそれが体系化されてきてワクワクしています。

そして喜び。

学習支援ボランティアで担当していた子が学校に通うようになったんです。

その子は中学3年生。もともと成績は悪くなかった子なんです。

でも、一時保護所に滞在している中で半年ほど学校にいけなくなりました。

家庭環境の変化もあるけど、学習の遅れが出てきて、

今まで成績の良かった彼女は悔しくて学校に行けなくなってしまっていました。

でも、最近学校に週に2-3日だけど行くようになったんです。

そして、「私実はね、ずっとやりたいことなんてないってゆってたじゃん?

でもやりたいことができたの。保育士になりたい。

私勉強は駄目だけど、ピアノとか髪結ぶのとか好きだし得意だから

子どもたちにそういうことしてあげたい。

だから高校もいって、大学もいきたいから、勉強頑張ってみる。」

そう言ってくれました。

その子の素敵なところ、たくさん見てきたから、信じてたから、

なんだかとてもうれしかったです。

Q.挫折しそうになったこと、ありますか?

A.あります。でも、子供たちとパートナーがいたから闘えた。

子供たちに教えること、伝えることを自分ができていないと、

子供たちの心の奥までには届きません。

子供たちに伝えることは、自分ができていないと伝わらないんです。

「諦めないで頑張ろう!」そう子供に伝えているとしたら、

自分もどこかで諦めてたら子供たちに伝わらない。

だから、3keysがうまくいかなかったり、

やめた方がいいんじゃないかと思った事があっても、

子供たちがいるから、

子どもたちに自分の夢を信じたら壁があっても乗り越えられるというのを

伝えられる人になりたかったから、何度でも闘えました。

「成長した分だけ、伝えられることが増える」そう思っています。

また、もう1人私以外に常勤のスタッフがいるのですが、

彼は私のパートナーで、人の気持ちのわかる人なんです。

彼の言葉に何度救われたことか。心から信頼している大切なパートナーです。

●読者の方にメッセージをお願いします。

「自分が信じた道を歩きます。」

 

【インタビュー後記】

学食につくと、満面の笑顔で迎えてくれた森山さん。

緊張していた私を笑顔1つで安心させてくれました。

今回は、学生団体ZERO 高圓さおりちゃんも一緒に同席(*^^*)

森山さんの「喜び」の話。ガヤガヤうるさい学食の中、

鳥肌が立つほど感動してしまった。

森山さんの言葉の1つ1つが本当に力強くて、だけど温かくて。

私もこんな心からの言葉で伝えていきたいと強く思いました。

学習支援ボランティア。

「してあげる」のではなく、「一緒に成長する。」

ボランティアだけど、「親」の心境を身をもって感じることができる

。「心の余裕」本当に大事。

1人の人を育てる母親。なんて偉大なんだと、感謝の気持ちがこみ上げてきました。本当にありがとうございました。

 

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