

“ギャル社長”“ギャル革命”“ノギャル”
…みなさんはこの言葉をどこかで聞いたことはありませんか?
今回インタビューをさせて頂いた藤田志穂さんは、
“ギャル”という見た目だけで、偏見を受けた経験から、
19歳の時に、ギャルでも出来ることを証明するため、
“ギャル革命”を決意し、
マーケティング会社「シホ有限会社 G-Revo」を立ち上げます。
モデル、エイズ予防活動、エコ運動など、様々な活動を経て、
現在は独立して、「Office G-Revo株式会社」を設立し、
若者と農業をつなげる「ノギャルプロジェクト」などを行っています。 今回のインタビューでは、
そんな藤田さんの信念や想いをたくさん伺うことが出来ました。
No.18
“ギャル社長”“ノギャル”
ギャル革命を起こし続ける
[[藤田 志穂さん]]





[[藤田 志穂さん]]
Q.まずは企業しようと思ったきっかけはなんでしたか?
A.ギャルでも出来ることを証明したい思い、思い立ったのが“ギャル革命”
私自身、もともと大学に行きたいとか、
勉強したいとかっていう気持ちが全然なかったのです。
早く働きたい!という気持ちがとてもありました。しかし、親には、
「今の時代高校ぐらいは行きなさい。」と言われたのです。
私は高いお金を払ってまで、高校に行きたくないなぁって思っていました。そうしたら、「じゃあ勉強のためではなくて、友達作りのために行きなさい。」と言われて。
私はその言葉に納得をして、自分の好きなことが出来るように、
服装や見た目がなにも言われない高校へ進学しました。
そして、それとともにギャルになっていきました。
“ギャル”って言われるようになって、嫌な思いもすることありましたが、
それを感じながらも、友達同士で話して、解消をしていたところがありました。
そして、高校を卒業して、18歳か読者モデルとフリーターをしていました。
それで、その1年間でやりたいことがみつからなかったら、
その当時興味があったネイリストの専門学校に行こうと思っていました。
しかし、高校を卒業すると、みんな一人になるじゃないですか。
その時改めて、世間が“ギャル”に対して、風当りが強いのだなと再確認をしたのです。
外見故に、アルバイトを見つけるのがすごく大変でした。
「ちゃんと働けなさそう」などとたくさん言われて。
だったら、会社を立ち上げた方が早いのかなと思ったんです。
そして、会社を作ったら、世の中の人もビックリするだろうし、
逆に言えば、“ギャルの子たちが働ける場所を作ろう”って思って。
そうして、19の時に≪ギャル革命≫を思い立ちました。
≪ギャル革命≫いうのは、『ギャルでも出来る』というのを、
証明したい!見返したい!という想いからでした。
『じゃぁ私になに出来るかな?』と考えた時に、私の中で形になったのが、
≪ギャル革命≫でした。そういうところから会社を立ち上げようと思いたちました。
Q.「ギャルだから…」と言われた時、どう思っていましたか?
A.変な諦めではなく、しょうがないのかなぁ。思っていました。
しょうがないのかなと思いました。変な諦めではなく。
しかし、それを変えたときは「気持ちいいなぁ」と思いました。
「最初はあれだったけど、意外といいこなんだね」
と言われた時っていいよね。(笑)
Q. 会社をつくる時、不安はなかったのですか?
A. あったけど、やるしかなかった。
あったけど、やるしかなかったです。
恐くなるほど、会社を作ったらどうなるかわからなかったですし、
会社つぶれたらどうなるかもわからなかった。
知らなかったからできました。
社長には誰でもなれます。でも、社長を続けるのが難しい。
色々なことが難しいです。人間関係も、お金も。
Q. “ノギャルプロジェクト”を行っていて
感じることはなんですか?
A.若い子たちって農業に関してきっかけをもつ、
“スタートライン”にすら立っていない。
全然農業は知らないところでした。
改めて、関われて良かったって思っています。
人は食べるだけでとてもハッピーになれると思います。
農家さんに初めてお話を伺いに行ったときに、その農家さんは、
「農業のすべては愛情深くなる」とおっしゃっていました。
しかし、当時は、その意味があまりわからなかった。
でも、関わる中で、作物が作られた後に、出荷し、どういう人の手に行くのだとか、
その後に、どういう風に調理され、どう食べるのか。
そういった、今まで考えなかったことを考えるようになりました。
そしてそこで、「ああ、だから愛情深くなるのだ」と理解しました。
しかし、若い子たちって農業に関してきっかけをもつ、
“スタートライン”にすら立っていないということがあります。
なので、なにか“知るきっかけ”がもっとあるといいなって思いました。
私自身も、イメージ的にもっと、歳が上なのかなと思っていました。
しかし、専業農業者の方や、東京に出てきたけど、
戻って農業とかって人にお会して、地域をもりあげようと
頑張っている人が多いことを知りました。
頑張っているのに知られるきっかけがないんだなってとても感じました。
“きっかけがない”。そうなりたいっていうアピールが、
もっと違う場所に出ていけばいいのではないかと思いました。
そう考えた時、自分がお手伝いできる場所ではないかと思いました。
Q.どうやったらうまくいくと思いますか?
A.「自分がやりたいこと・自分だから出来ること・周りが求めていること」
私の中で、何か新しいことを始めるときなどに決めていること、
大切にしていることが3つあります。
それは、
「自分がやりたいこと・自分だからできること・周りが求めていること」
この3つがリンクするものをやろうと思っています。
私の場合、“自分がやりたいこと”が、若者と大人の架け橋、
ギャルでも出来ることを証明したいということ。
“自分だからできること“は、講演会などで人に伝えること。
“周りが求めること”は、食とか農業の場合はこういうのを
若者に知ってもらいたいということ。
これを考えた時、「3つがリンクするから出来るのではないか?」と思いました。
私にできないことが出来るひともいる。
でも、私は“私のやれることと出来ること”があるので、
そこに周りの人が求めることをプラスして、リンクしてっていうことをやりたいと思います。
昔なら、「全部自分でやりたい」とか、「自分でやんなきゃ意味がない」とか、
変に頑固でいじっぱりみたいなとこがありました。
しかし、よくよく考えると、自分の特技というか得意な部分があって。
それを伸ばせるほうがいいのかなって思いました。
自分のやれるところを見極めて、リンクさせればいいと思います。
「大丈夫かな?」と不安に思う時でも、この3つがリンクしていれば、
基本は成功します。成功と言わなくても、うまくいく。
成功のパーセンテージは上がります。
Q.原動力ってなんですか?
A.目的地が見えてきた。
昔とは変わりました。
昔は、ギャルというだけでなめられたくない“悔しさ”でした。
しかし、今は、“自分のやるべきことが見えてきた”ことです。
周りの人にお世話になって、やりたいことがみえてきたから、
「やるしかないな」と思えるようになりました。
だってゴールが見えたら走るでしょ?
みえなかったら、「どうしようかな?」と思って活動の源にならないけれども、
それができるって思ったら頑張れます。
反対される人を見返したいとも思うけれど、
それ以上に今は、目的地が見つかったというのと、周りの人達の感謝もあります。
それを含めて自分が頑張らないと思えます。
Q.今現在、ギャル革命は進行中ですか?
Q.今現在、ギャル革命は進行中ですか?
A.そうですね。
私は、なんでもかんでも勝ちたいっていうことではないです。
自分の好きなことに関して負けるのが嫌だ!というのがあります。
興味ないことは興味ない。だからわかりやすかったのかもしれないです。
興味あることにはとことん!!なんでもかんでもは出来ないです。
やりたいことが見つからないっていうけど、あるけど、私は本当に楽観的。
見つからないって人は「こうじゃなきゃ!」と言うのが強いのかな?
私の場合、例えると橋、川を渡る橋があるでしょ?
それを渡りたい思った時に、この道しかないっておもって、
一本みちの細い道を見つけてどんどん行ったら、
綱渡りみたいなって倒れた時にどうするか?てなるけど、
図太い橋をかければ、寄り道しながらでも、最終的には着く。
そのくらいの漠然さでいいのかなと思っています。
でも、その間に目標は立てていかなくではいけない。
ちっちゃい目標はクリアして、クリアしてという感じで。漠然としていていいと思う。
ざっくりこうことがしたい!
そういう話をしていると、そういう話が舞い込んでくる。
その後は、これは興味あるけど、これは興味ないってなってくる。
それは、コントロールをうまくしていけばいいと思います。
“最初は大きく”。
私の親がそうでした。私が勉強嫌いだったのに、小学校の時に、
塾に行ったり、家庭教師もついていました。
しかし、意味あるのかなとずっと思っていました。
もしもなにがおこるかわからない中で、
「これしかできません」「ここしかいけません」というよりは、
「ここもここもある」なかで、「どれがいいかな?」って選べる方がいいでしょ?と
言われました。
だから私も出来る限りは色々とっておいて、選ぶのは自分で選ぶ。
そういう感じのほうがいいかなって思います。
自分で選んで責任をとり、行うことで人は勉強していくと思います。
これしかできませんって言われたら、
「私はここしか行けなかったからこうなんだ」という考えも出てくると思います。
自分が「これやろう」って決めたら、そこで失敗しても、うまくいかなくても、
「まぁこれはじぶんで選んだこと」と納得が出来る。
そして、「じゃあ、あの時あれを選んでいれば、変わったかもしれない」と
自分で思えたなら、経験に代わっていく。
そういった経験の中で、人は自立していくと思います。
だから、自分も色々な人に“選択肢を増やせてあげられたら”と思います。
私の場合、“食・農業”を示すことで、
ああこういう道もあるのだと思ってもらえたらいいなと思っています。
幸せになればいいです。
毎日ハッピーでいれたらいいです。
しかし、個人的な目標は、“若者と大人の架け橋”。
後は、“都会と田舎”や“農業と若者”の架け橋になれたらいいなと思います。
これから先、自分がいいなって思ったことや、
周りの人に知ってもらいたいなと思ったことをどんどん発信していきたいです。
自分のアイディアもいれて新しいものも作っていきたいです。
今まで、色々な大人にあってきました。
しかし、常に前にいるそういった大人たちを追い抜くことは出来ないです。
それを考えたときに、そういった方たちに教わったことを
下の人に伝えることが恩返しなのかなと思います。
Q. 現在「ノギャルプロジェクト」を
始めたきっかけはなんですか?
A. 「あ、以外と近い」と感じたところからでした。
私は、「すごい興味があって」とか、
「昔から興味があって」とかで始めるタイプではないのですよね。
きっかけは、エコの活動などをやっていた時に、食の話を聞いたところからでした。
“食料自給率が40パーセント切っている”と言われても、
正直、日本で自分の食べ物に困るかと言われたら、“そうでもない”ですよね。
なので、“身近には感じれなかった”。
実は、私のおじいちゃんがなくなってから、
おじいちゃんが手入れをしていた田んぼが放置されていました。
“食”や“農業”の一つの問題として、放置されている田んぼや畑が増えてきています。
これも自給率が下がっている原因の一つと言われていています。
これを踏まえた時、初めて、「あ、以外と近い」と感じました。
「私のおじいちゃんも一緒だから、こういう問題は身近にあるんだな」と実感して。
ここから、「若い人たちが少しでも手伝えたら、こういった問題もなにか変わるかな」と思い、
“ノギャルプロジェクト”が始まりました。
そうですね。しかし、形で終わりがないので、
前は会社という形で、今は“ノギャル”って形で進行中です。
最初はフリーターのコが会社を作れたっていうのをみて、
じゃあ自分もやってみようかなと思いました。
農業に関しても、自分が少しやってみようかなと思ったら、
「あの子がやっているのだったら、じゃあ自分もやってみょうかな」となれればいいなと
思いました。“背中をおしてあげられたらいいな”って思います。
“ギャル革命”と言いながらも、本当は色々な人に“自分の革命”が起こればいいなって
思っています。
Q.自分でどうやって選択いてきましたか?
A.漠然としていていいと思う。最初は大きく。
Q.夢って何ですか?
A.架け橋になれればいいなって思っています。
Q.読者の方にメッセージをお願いします。
A.「確実に 丁寧に 最後まで」後は「ギブ&ギブ」
“確実に丁寧に最後まで”。
頑張ったら、頑張った分だけなにかついてくる。
それだけの責任を背負っているとなにか違うのかなって思います。
だから、ひとつひとつの仕事に対して、ある程度の形はあっても、
ちゃんと一個一個クライアントさんにあって、ちゃんとしたものを作れたらと私は思っています。
だから、確実に丁寧に最後まで。これはどこの分野でも。
後は、“ギブ&ギブ”。“ギブ&テイク”で見返りを求めるのではなくて、
人に対して、“自分が好きだから”という想いで。
もし、見返りを求めていたら、例えば、「ありがとう」と言われなかっただけでも、嫌な思いをする。
しかし、好きでやってあげるだけだったら、
「ありがとう」って言われるだけで嬉しくなります。
なので、ひねくれたいみではなく、「見返りを求めない」。
“してあげたいからする”。“自分がされたくないことはしない”。
私はそうは考えています。
●ボードに何でもいいので書いてください。
「確実に 丁寧に 最後まで」
【関連サイト】
「藤田志穂事務所「Office G-Revo株式会社」
http://www.o-gr.net/creative.html
ブログ:「ギャル社長はどこへ行く!?」
http://www.o-gr.net/creative.html
Twitter:https://twitter.com/#!/shiho_fujita
Facebook:http://www.facebook.com/
【インタビュー後記】
藤田志穂さんは、私がお会いしたい!!と前から思っていた方でした。
なぜなら、私自身、農業に興味を持ったきっかけが、
藤田さんの活動を知ったところからだったからです。
まさしく、“きっかけ”を私自身、藤田さんから頂いていたのです。
お会いしてみると、笑顔が素敵で、本当にとても感じのよい、気さくな方でした。
しかし、初一人インタビュー&憧れている方ということで、とても緊張しました(笑)
そんなつたないインタビューの中、優しくインタビューに答えて下さった藤田さん。
これからも私の憧れの方です。
まだまだたくさんの方に“きっかけ”を作っていって下さい!
お忙しい中、ありがとうございました!!
